ストナ去たんカプセルの痰に対する効果について|飲み合わせなどについても解説

咳、痰

つらい痰におすすめの市販薬ストナ去痰カプセルをその成分に基づいた効果や効き目の強さ、飲み合わせ、副作用や注意点の他、値段や価格を紹介していきます。

<目次>
ストナ去たんカプセルの成分は
ストナ去たんカプセルの効能効果と用法用量
ストナ去たんカプセルの実際の効果や効き目の強さは
ストナ去たんカプセルの副作用や注意点は
ストナ去たんカプセルの値段、価格を確認

ストナ去たんカプセルの成分は

ストナ去たんカプセルは1日量として以下の2つの去痰成分を含んでいます。

L-カルボシステイン・・・750mg
ブロムヘキシン塩酸塩 ・・・12mg

ストナ去たんカプセル 添付文書

上記の2成分はいずれも去痰成分であり、まさに痰に特化している市販薬と言えるでしょう。
従来の市販薬は、咳止めの成分も一緒に含まれる鎮咳去痰薬(咳止め薬)や総合感冒薬(風邪薬)ばかりであり、痰のみに焦点を当てた製品はあまりありませんでしたが、痰症状の改善に特化した市販薬のニーズがあったことから作られた市販薬とのことです。
痰が気になるけど咳はそこまででもない、咳止めの成分の副作用が怖いという場合は、このストナ去たんカプセルがおすすめと言えます。

ストナ去たんカプセルの効能効果と用法用量

ストナ去痰カプセルの効能効果は次の通りです。

たん,たんのからむせき

ストナ去たんカプセル 添付文書

非常にシンプルですね。前述の通り、ストナ去痰カプセルは痰を出しやすくする成分のみですので、上記のような痰に特化した効能効果となりますね。
続いては用法用量についてです。

下記の1回服用量を食後に服用します。
[年齢:1回服用量:1日服用回数]
大人(15才以上):2カプセル:3回
8~14才:1カプセル:3回
8才未満:服用しないでください

ストナ去たんカプセル 添付文書

8歳未満は使用できない点と、8〜14歳では大人の半量になる点に注意が必要ですね。

ストナ去たんカプセルの実際の効果や効き目の強さは

続いてはストナ去たんカプセルの実際の効果効き目の強さについて確認していきましょう。
まず、L-カルボシステインとブロムヘキシン塩酸塩それぞれの成分に関して、製薬会社が公表している作用は以下のとおりです。
カルボシステイン:粘液に含まれる各種ムチンの含有比を正常化するとともに、繊毛細胞などの粘膜上皮を修復することにより、粘液繊毛輸送機能を改善し貯留物の排泄を促進します。その結果、粘稠な痰の流動性を高め、気道粘膜を正常化して、痰を出しやすくします。
塩酸ブロムヘキシン:気道分泌増大作用と喀痰の粘度に大きく関与する酸性糖蛋白を溶解・低分子化することにより、気道粘液溶解作用をあらわします。その結果、気道分泌を高め、喉にからんだ痰をうすめて出しやすくします。
いずれも痰に対して作用することがわかりますね。また、それぞれ異なった作用の仕方をするため、2つの成分を合わせて使うことにより、相乗効果的なものも期待できそうです。

医療用でもよく使われる効き目の高い成分

L-カルボシステインとブロムヘキシン塩酸塩は医療用医薬品でも比較的よく使われている成分であり、医療用医薬品では実際の患者さんに使用して効果を確認した結果が公表されています。
その内容を確認すると、L-カルボシステインの医療用医薬品であるムコダインは、上気道炎(いわゆる風邪)の患者さん100人程度に対して使用した結果、6割以上の人で有効であり、「やや有効」であった人も含めると9割以上で効果があったという結果になっています。また、ブロムヘキシン塩酸塩の医療用医薬品であるビソルボンでは効果が判定された340人程度のうち7割程度の人が有効であったという結果でした。
上記の通り、L-カルボシステインとブロムヘキシン塩酸塩は、いずれの成分についても比較的高い有効性が確認されており、その2つの成分が含まれているストナ去たんカプセルは比較的高い効果を期待して良さそうですね。

ストナ去たんカプセルの飲み合わせについて

ストナ去たんカプセルに含まれるカルボシステインとビソルボンは飲み合わせが悪い成分は基本的にありません
ロキソニンなどの解熱鎮痛成薬などは一緒に飲むことも可能です。
ただし、添付文書の記載ではストナ去たんカプセルを使用している時は他の鎮咳去痰薬、風邪薬を使用してはいけないこととなっています。
この理由は他の鎮咳去痰薬や風邪薬にはストナ去たんカプセルと同じ成分が含まれている可能性があり、成分を重複して摂取してしまう可能性があるためと考えられます。

■してはいけないこと
本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないでください
他の鎮咳去痰薬,かぜ薬

ストナ去たんカプセル 添付文書 一部抜粋

ストナ去たんカプセルの副作用や注意点は

ストナ去たんカプセルの副作用注意点についても確認していきましょう。
ストナ去痰カプセルに含まれる成分は、いずれも副作用が多いような成分でありません。ですので、基本的には安全に使用できるものと考えてもらって大丈夫です。
しかし、それでも副作用が出てしますケースも中にはあるかと思います。敢えて気をつけるとすると、製薬会社からは「下痢口のかわき」の副作用については、症状の持続又は増強が見られた場合は、服用を中止し医師や薬剤師に相談、その他の「発疹」などの症状が現れた場合は、即中止し、医師や薬剤師に相談することが注意喚起されていますのでご確認いただければと思います。
なお、眠気が現れる成分はストナ去たんカプセルには含まれていません。

授乳中は問題無し、妊娠中は要相談

ストナ去たんカプセルを使用する際の注意点ですが、妊婦又は妊娠していると思われる人は使用する前に医師や薬剤師に相談することとなっています。授乳中については、特に注意喚起されておらず、成分的にもあまり問題はないと考えられますが、気になるようでしたら、念のため医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

ストナ去たんカプセルの値段、価格を確認

痰に対して効果の期待できるストナ去痰カプセルですが、値段価格はどの程度なのでしょうか。
製薬会社のメーカー希望小売価格は以下の通りです。
ストナ去たんカプセル
18カプセル・・・1080円
36カプセル・・・1900円

おわりに

今回は、痰が辛い時におすすめとなる市販薬のストナ去たんカプセルを紹介してきました。市販の風邪薬ですと多くの症状に対してそれぞれ効く成分が含まれており、どうしても自分の症状には必要のない余計な成分が含まれていることもありますが、ストナ去痰カプセルは痰に特化した薬ですので、必要のない成分を摂る必要もなく、非常に使いやすい市販薬の一つと言えますね。
薬を使用する際には必ず添付文書を確認し、決められた用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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