デルモゾールの効果・副作用・種類・使い方など

デルモゾールについて、その効果や副作用、軟膏やローション剤などの種類、デルモゾールとデルモゾールGとの違い、デルモゾールとリンデロンとの違い、顔や陰部への使用、やけどなどに対する効果など、デルモゾール全般について確認していきます。

デルモゾールの種類とリンデロンとの違い

デルモゾールは皮膚などに塗って使用するステロイド外用剤の一種であり、医師からの処方が必要な処方薬です。蕁麻疹や湿疹などに使用される方も多く、比較的実績のある薬の一つと言えます。

デルモゾールの成分はベタメタゾン吉草酸エステルやベタメタゾンジプロピオン酸エステルというステロイド成分がメインとなりますが、この成分はリンデロンという名称の薬と同じものを使用しており、デルモゾールはリンデロンのジェネリック医薬品となります。

(※2018年4月の改定でデルモゾールGの製品は、ジェネリック医薬品の区別ではなくなり、先発医薬品と同様の扱いとなりました。)

また、デルモゾールには普通のデルモゾールの他、デルモゾールG、デルモゾールDPと種類があり、さらにその中でも軟膏、ローション、クリームなどの剤型の違いがあります。この点はリンデロンと同様です。

リンデロンの詳細は以下の記事をご確認ください。

リンデロンのVG、V、DPの違いとステロイドの強さについて

デルモゾールの成分はベタメタゾン吉草酸エステルというステロイドの成分のみ、デルモゾールGの成分はベタメタゾン吉草酸エステルに加えて、ゲンタマイシン硫酸塩という抗生物質が入っており、化膿止めとしての役割も発揮します。デルモゾールDPにはより作用が強いベタメタゾンジプロピオン酸エステルが含まれています。

デルモゾールの種類の詳細は以下の通りです。

名称 成分 剤型 先発医薬品
デルモゾール ベタメタゾン吉草酸エステル 軟膏/ローション リンデロンV
デルモゾールG ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩 軟膏/クリーム/ローション リンデロンVG
デルモゾールDP ベタメタゾンジプロピオン酸エステル製剤 軟膏/クリーム/ローション リンデロンDP

※先発医薬品とは?:ジェネリック医薬品のデルモゾールに対して、先行して販売されていた医薬品
また、剤型はそれぞれ軟膏、クリーム、ローションがありますが、使い分けや使用感はおおよそ以下の通りとなります。
なお、通常のデルモゾールにはクリームの剤型は存在しませんのでご注意ください。

剤型 メリット デメリット 向いているケース
軟膏 保湿性が高く、刺激が少ない ベタベタし使用感がイマイチ 傷があったり、ジュクジュクしている部分
クリーム 軟膏よりもベタつかず、吸収も良い 軟膏よりも効果が低い可能性、刺激を感じることも 乾燥している部分、皮膚が厚い部分
ローション(ゾル) 吸収が最も速く、使用感も良い 最も刺激を感じやすく、効果が続かない 頭部への使用、夏場の使用

デルモゾールは中くらいもしくは少し強めのステロイド

ステロイドの外用剤は効果の強さにより、Ⅰ〜Ⅴ群に分類されます。Ⅰ群が最強であり、数が大きくなるにつれ効果が弱くなり、V群が最も弱い分類となります。

デルモゾールとデルモゾールGは中くらいの強さのⅢ群デルモゾールDPはやや強目のⅡ群に分類されるステロイド剤です。

なお、デルモゾールに名称が似ているステロイドに「デルモベート」というステロイドがあります。こちらはステロイドの中でも最強である1群に分類されるため、間違えて使用すると危険が伴います。処方薬としてしか手に入らないため、誤って使用するような機会は限られますが、念のためご注意ください。

デルモゾールの使い方と使える部位

デルモゾールには軟膏、クリーム、ローションの剤型がありますが、基本的には同じような使い方となります。

患部を清潔にしていただき、薬を適量取ってから患部に塗ります。これを1日1回〜数回繰り返します。

特に顔や陰部に使用するようなケースでは、薄く塗った方が安全と考えられます。また、特にリンデロンDPは効果が強い部類に入りますので、患部以外の部分には使用しないように注意しましょう。

また、ステロイドはその効果の強さごとに使用できる部位がおおよそ決まっています。

デルモゾールとデルモゾールGは人によっては顔や陰部に使用することもあります。一般的に顔や陰部は他の皮膚の部分よりも薬をよく吸収されることが知られており、同じ量を使用してもかなり効果が強く出る傾向があります。また、同じ顔でも目の周りは特に吸収されやすく、顔や陰部に使用する場合は医師からの指示であっても十分に注意して使用するようにしましょう。また、子供はより効果が強く出てしまう傾向があります。子供の場合は、デルモゾールやデルモゾールGは顔や陰部には基本的には使用しないので、自己判断で子供の顔や陰部に使用するのは避けましょう。

デルモゾールDPは1段階強いステロイドとなります。大人でも顔や陰部にはあまり使用されるケースはなく、取り扱いに注意が必要な部類に入ります。医師や薬剤師の説明をしっかりと理解してから使用するようにしましょう。

デルモゾールの効果

デルモゾールは主に湿疹や蕁麻疹、皮膚炎、虫刺され、やけどなどに使用されます。
それぞれの詳細な効能効果は以下の通りです。

デルモゾール軟膏

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、痒疹群(じん麻疹様苔癬、ストロフルス、固定じん麻疹を含む)、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、光沢苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、ジベルバラ色粃糠疹、紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、紅皮症(悪性リンパ腫による紅皮症を含む)、慢性円板状エリテマトーデス、薬疹・中毒疹、円形脱毛症(悪性を含む)、熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)、凍瘡、天疱瘡群、ジューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡を含む)、痔核、鼓室形成手術・内耳開窓術・中耳根治手術の術創

デルモゾール軟膏 添付文書

デルモゾールローション

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、乾癬、皮膚そう痒症、鼓室形成手術・内耳開窓術・中耳根治手術の術創、進行性壊疽性鼻炎

デルモゾールローション 添付文書

デルモゾールG軟膏/デルモゾールGクリーム

・湿潤、びらん、結痂を伴うか、又は二次感染を併発している次の疾患:
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症
・外傷・熱傷及び手術創等の二次感染

デルモゾールG軟膏/デルモゾールGクリーム 添付文書

デルモゾールGローション

湿潤、びらん、結痂を伴うか、又は二次感染を併発している次の疾患:
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症

デルモゾールGローション 添付文書

デルモゾールG軟膏/デルモゾールGクリーム/デルモゾールGローション

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーク病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドージス、天疱瘡群(ヘイリーヘイリー病を含む)、類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症

デルモゾールG軟膏/デルモゾールGクリーム/デルモゾールGローション
添付文書

ステロイドの適応は上記の通りかなり広範囲に及びますが、抗生物質が含まれているデルモゾールGに関しては、ある程度ターゲットが絞られており、化膿止めの作用も期待する場合に使用されます。

また、やけど(熱傷)に対してはデルモゾールDPが使用されることはあまりありません。

デルモゾールの副作用

ステロイドと聞くと副作用が心配になりますが、デルモゾールは比較的安全に使用できる薬と言えます。

副作用が問題になるのは大抵はステロイドの飲み薬であり、デルモゾールのような外用のステロイドに関しては正しく使用する限りはあまり心配は要りません。

副作用が出る頻度はデルモゾールではデータがないため、同じ成分を含むリンデロンで確認すると、デルモゾールやデルモゾールGと同じものに当たるリンデロンV、リンデロンVGに関しては高くても5%程度、最も副作用の頻度が高いリンデロンDPゾルでも7%とされています。副作用が出てしまう場合でも、その種類は軽度なものが多く、重大な副作用はほとんどありません。

頻度が高い副作用として、皮膚の刺激感や皮膚炎、発疹などの過敏症や、魚鱗癬様皮膚変化という皮膚がうろこの様にはがれたり、乾燥する症状、さらには多毛(毛が濃くなること)などがありますが、基本的には使用を中止すれば回復するのもがほとんどです。

また、特に長期で使用する場合に比較的知られている副作用として、酒さ様皮膚炎が挙げられます。この副作用は顔がほてったようになり、赤いブツブツができ、ステロイドの使用をやめると悪化するといったものになります。20〜50代の女性に多いとされており、上記のような症状が現れた場合には少し注意し、医師の判断を仰ぐようにしましょう。

また、ステロイドは免疫を弱めてしまう傾向があります。その結果、ステロイドの外用剤には皮膚の感染症を起こしてしますリスクが共通してあります。しかし、この点に関しても決して頻度が高いわけではありませんので、使用中に特別な異常がないか気を配る程度で問題ないでしょう。

頻度としては非常に稀ですが、重大な副作用として、目に症状が出る副作用があります。具体的には眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障です。これらは目の周辺に使用した場合や、特に長期にステロイドを使用している際に可能性があります。万が一目に異常を感じた場合は直ちに医師の診察を受ける必要がありますが、やはり頻度としては非常に低いため、普通に使用していれば、まず起こらないだろうと考えて大丈夫です。

デルモゾールの市販薬

以前にデルモゾールを使用していた場合や、デルモゾールを使い切ってしまって直近では医師にかかる時間がとれないため、市販でもデルモゾールと同じ効果がある薬がほしいというケースがあると思います。

デルモゾールやデルモゾールGに含まれているベタメタゾン吉草酸エステルを主成分とする薬は市販でも販売されていますベトネベートクリームSベトネベートN軟膏ASという市販薬です。

ベトネベートクリームSはベタメタゾン吉草酸エステルのみを成分とし、デルモゾール軟膏に近い市販薬、ベトネベートN軟膏ASはベタメタゾン吉草酸エステルの他、抗生物質としてフラジオマイシン硫酸塩を含んでおり、デルモゾールG軟膏に近い役割を持った市販薬と言えます。なお、デルモゾールG軟膏とは含まれる抗生物質の種類が違うという点がありますが、抗生物質の効果としては大きくは変わりないと考えられます。

処方薬のデルモゾールと違い、長期連用できない点や粘膜などには使用できないという注意点はありますが、湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、蕁麻疹に適応を持っており、これらの疾患に対して一時的に凌ぐ場合にはベトネベートクリームS、ベトネベートN軟膏ASでも十分代用が可能と言えるでしょう。

なお、残念ながらデルモゾールDPの成分であるベタメタゾンジプロピオン酸エステルを含む市販薬は販売されていません。クリニックにかかり、医師に処方してもらうようにしましょう。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)