胃腸疾患

セレガスロンの効果や副作用|先発医薬品や薬価についても

セレガスロンについて特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、授乳中・妊娠中の使用、薬価、市販での購入等について添付文書等から解説していきます。

セレガスロンの特徴

セレガスロンはイルソグラジンマレイン酸塩を成分として含み、胃潰瘍や胃炎の症状に対して効果がある薬です1)

セレガスロンの特徴は1日1回でも効果が得られる点であり、胃の防御因子増強薬に分類されるアルサルミン、プロマック、マーズレン、セルベックス、ムコスタなどは全て1日2〜3回使用する必要がある薬であるため、1日1回での使用でも効果があるセレガスロンは貴重な選択肢となります。その他、細胞間コミュニケーション活性化作用、胃粘膜血流量低下抑制作用、抗炎症作用などを有する特徴もあります2)

セレガスロンにはイルソグラジンマレイン酸塩の成分を2mg含むセレガスロン錠2と4mg含む セレガスロン錠4の2種類があります。

1) セレガスロン錠2/ セレガスロン錠4 添付文書
2) ガスロンN錠 インタビューフォーム

セレガスロンの先発はガスロンN

セレガスロンはジェネリック医薬品に該当する薬であり、同じイルソグラジンマレイン酸塩を含むガスロンNが先発医薬品に該当します。

セレガスロンはジェネリック医薬品であるため、薬価が低く設定されており、2mg製剤ではガスロンN錠2mgの1錠26.3円に対してセレガスロン錠2は9.7円、4mgではガスロンN錠4mgの1錠54.8円に対してセレガスロン錠4は18.4円とされており、セレガスロンの方がより経済的と言えます。

セレガスロンの効果

セレガスロンは胃潰瘍や急性胃炎、慢性胃炎の増悪期における胃粘膜の病変に対して効果が認められている薬です。

セレガスロンの効能効果の詳細は以下の通りです。

胃潰瘍

下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

セレガスロン錠2/ セレガスロン錠4 添付文書

セレガスロンの作用機序

セレガスロンの主な作用機序は胃酸などの胃粘膜障害物質による胃粘膜表層上皮細胞の細胞間の間隙を抑制したり、胃粘膜の血流量低下を抑制することで、胃を保護します。

この作用はセレガスロンにより胃粘膜におけて情報伝達物質であるサイクリックAMPという物質の増加作用や粘膜抵抗力やバリア機能を増強するとされる細胞間コミュニケーション活性化作用が関与しているとされています2)

2) ガスロンN錠 インタビューフォーム

セレガスロンの実際の疾患に対する効果

セレガスロンの実際に患者さんに対する効果の参考になるデータとして、セレガスロンの先発医薬品に該当するガスロンNの臨床試験の結果があります。

胃潰瘍に対しては、内視鏡判定における治癒率は62.6%、全般的な改善率は74.4%、胃炎に対しては85.2%の改善率という結果が得られています3)

疾患名 内視鏡判定
(治癒率)
改善率
(中等度改善以上)
胃潰瘍 311/497
(62.6%)
406/546
(74.4%)
急性胃炎・
慢性胃炎の
増悪期
283/332
(85.2%)

3) ガスロンN錠 添付文書

セレガスロンの使い方

セレガスロンの使い方は4mg錠であれば1日1回1錠、2mg錠であれば1日2回、1回1錠という使い方が一般的です。

セレガスロンの用法用量の詳細は以下の通りです。

通常、成人イルソグラジンマレイン酸塩として1日4mgを1~2回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 

セレガスロン錠2/ セレガスロン錠4 添付文書

セレガスロンの副作用

セレガスロンは副作用の種類が少なく、頻度が高いものもあまりありません。

セレガスロンの副作用の頻度の参考になるデータとして、セレガスロンの先発医薬品であるガスロンNのデータがあります。

ガスロンNノ主な副作用はは肝機能異常、肝機能の指標となるALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇などとされています。その他は便秘、発疹、そう痒、下痢などとされていますが、これらの頻度はいずれも0.1%未満であり3)、実際に経験することはあまり多くないと言えるでしょう。

3) ガスロンN錠 添付文書

セレガスロンの飲み合わせ

セレガスロンには飲み合わせが悪い薬は基本的にありません。

製薬会社からも併用禁忌や併用注意に該当する薬剤は注意喚起されておらず1)、基本的にはどの薬とも併用することが可能と言えます。

ロキソニンなどの痛み止めやフロモックスなどの抗生剤、フスコデなどの咳止めなど様々な薬と併用しても問題ないと言える薬です。

1) セレガスロン錠2/ セレガスロン錠4 添付文書

セレガスロンの授乳中の使用

セレガスロンは授乳中の使用に関しては特別な注意喚起はされていません1)。基本的には授乳中でも使用可能な薬の一つとなります。

セレガスロンの先発医薬品であるガスロンNのデータでは動物実験にて、乳汁中に移行するものの蓄積する傾向はないことが確認されています2)

実際に授乳中にセレガスロンを使用するかは、処方医の先生の判断となります。セレガスロンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) セレガスロン錠2/ セレガスロン錠4 添付文書
2) ガスロンN錠 インタビューフォーム

セレガスロンの妊娠中の使用

セレガスロンは妊娠中の使用に関して、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、実際に使用するかは医師の判断となります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]

セレガスロン錠2/ セレガスロン錠4 添付文書

動物実験ではガスロンNのデータにおいて、成分が胎盤を通過することが確認されており、高用量で出生児の生存率の低下、出生児の体重増加抑制など確認されています2)。ただし、あくまで動物実験での高用量使用による結果であり、人における危険性が確認されているわけではありません。

実際に妊娠中にセレガスロンを使用するかは、授乳中と同様に処方医の先生の判断が必要です。セレガスロンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

2) ガスロンN錠 インタビューフォーム

セレガスロンの薬価

セレガスロンの薬価は2016年4月改定(2018年3月まで)の薬価は4mg錠で1錠あたり18.4円、2mg錠で9.7円となっています。

先発医薬品であるガスロンNは4mg錠で54.8円、2mg錠で26.3円となっており、ジェネリック医薬品であるセレガスロンの方が経済的と言えるでしょう。

セレガスロンの市販での購入

セレガスロンの成分であるイルソグラジンマレイン酸は市販では販売されていない成分であり、市販薬としては購入することはできません。

ただし、セレガスロンの成分に比較的近い成分として、ソファルコンやセトラキサートの成分は氏市販薬として販売されており、代表的な製品はアバロンやグッドナー錠などが挙げられます。これらの市販薬はガスロンNと比較的近い効果を得ることができる可能性があります。ただし、いずれも複数の成分が含まれている製剤である点に注意しましょう。

 

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。