メチコバールの飲み合わせについて、禁忌の有無や併用について、それぞれの領域の薬ごとに確認していきます。
Contents
- 1 メチコバールの特徴
- 2 メチコバールの飲み合わせと禁忌の有無
- 3 メチコバールの解熱鎮痛剤・頭痛薬との飲み合わせ|ロキソニン、カロナール、イブなど
- 4 メチコバールと処方薬の風邪薬との飲み合わせ|PLやカフコデなど
- 5 メチコバールと市販の風邪薬飲み合わせ|パブロンやルルは
- 6 メチコバールとめまいの薬との飲み合わせ|アデホスコーワ、メリスロン
- 7 メチコバールと低用量ピルとの飲み合わせ
- 8 メチコバールと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ
- 9 メチコバールと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど
- 10 メチコバールと抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど
- 11 メチコバールと痰切りの飲み合わせ|ムコダイン、ムコソルバン、ビソルボンなど
- 12 メチコバールと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど
- 13 メチコバールと漢方薬の飲み合わせ
- 14 メチコバールと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど
- 15 メチコバールと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど
- 16 メチコバールと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレジオン、アレロック、タリオン、ザイザルなど
メチコバールの特徴
メチコバールはメコバラミンといわれるビタミンB12の一種である成分を含み、神経痛やしびれなどの末梢性神経障害に対して効果がある薬です((メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg/メチコバール細粒0.1% 添付文書))。
メチコバールの特徴として、補酵素型ビタミンB12(メコバラミン)を含有し、他のB12製剤と比較し神経組織への移行性に優れるという特徴があります((メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg/メチコバール細粒0.1% インタビューフォーム))。耳鳴りやめまい、難聴などでも使用されるケースがあります。
メチコバールには通常の錠剤であるメチコバール錠500μg、メチコバール錠250μg、粉薬であるメチコバール細粒0.1%のほか、注射剤のメチコバール注射液500μgの種類があります。
メチコバールの飲み合わせと禁忌の有無
メチコバールとの飲み合わせについて、併用が禁忌な薬はありません。
また、併用に注意が必要なものものなく、基本的にはどの薬とも併用することが可能な薬剤と言えます((メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg/メチコバール細粒0.1% 添付文書))。
ただし、メチコバールと同じ成分を含むメコバラミン製剤や、市販薬でメコバラミンを含む製剤(ナボリン、アクテージSN錠、アリナミンEXゴールド)などは作用が重複するため、併用しないようにしましょう。
メチコバールの解熱鎮痛剤・頭痛薬との飲み合わせ|ロキソニン、カロナール、イブなど
メチコバールは飲み合わせの悪い解熱鎮痛薬・頭痛薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い解熱薬として、処方薬ではロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナール(アセトアミノフェン)、ボルタレン(ジクロフェナク)、セレコックスなどがありますが、いずれの薬剤もよく併用され、メチコバールとの併用は問題ありません。
市販薬に関しては、イブ、ロキソニンS、タイレノールなどの解熱鎮痛薬・頭痛薬がありますが、いずれも併用可能な薬となります。
メチコバールと処方薬の風邪薬との飲み合わせ|PLやカフコデなど
メチコバールと処方薬の風邪薬との飲み合わせは基本的に問題ありません。
PL配合顆粒やピーエイ配合錠、カフコデN配合錠などの処方薬の風邪薬では併用されるケースも多くあり、飲み合わせは問題ないと言えます。
メチコバールと市販の風邪薬飲み合わせ|パブロンやルルは
メチコバールと市販の風邪薬の飲み合わせについては、飲み合わせが悪いものはなく、いずれも併用可能な薬剤と言えます。
パブロン、ルル、ベンザブロック、コンタックなどの市販の風邪薬がありますが、いずれもメチコバールと併用が可能です。
メチコバールとめまいの薬との飲み合わせ|アデホスコーワ、メリスロン
メチコバールはめまいにも使われるケースがあり他のめまい薬との併用もされ、飲み合わせは悪くない薬です。
一緒に使用されることが多いものとして、アデホスコーワ、メリスロン(ベタヒスチンメシル酸)などがありますが、これらのいずれの薬剤もメチコバールと併用することが可能です。
メチコバールと低用量ピルとの飲み合わせ
メチコバールは低用量ピルとの飲み合わせは問題なく特に注意喚起されていません。
代表的な低用量ピルとしてトリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユ、シンフェーズ、マーベロン、ファボワール、ルナベル、ヤーズなどありますが、いずれの薬剤もメチコバールと併用することが可能です。
メチコバールと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ
メチコバールは飲み合わせの悪い胃薬・胃腸薬はなく、基本的にはどの胃薬・胃腸薬とも飲み合わせることができます。
一緒に使用されることが多いものとして、処方薬ではムコスタ(成分名:レバミピド)、セルベックス(成分名:テプレノン)の他、ネキシウムやオメプラール(成分名:オメプラゾール)、タケプロン(成分名:ランソプラゾール)、パリエット(成分名:ラベプラゾール)、タケキャブ、ガスター(成分名:ファモチジン)などがありますが、これらのいずれの薬剤もメチコバールと併用することが可能です。
メチコバールと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど
メチコバールは飲み合わせの悪い抗ロイコトリエン薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ロイコトリエン薬として、オノン(プランルカスト)、キプレス・シングレア(モンテルカスト)がありますが、いずれの薬剤もよく併用され、メチコバールとの併用は問題ありません。
メチコバールと抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど
メチコバールは抗生物質や抗菌剤との併用に関して、飲み合わせの悪い薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
具体的なその他の抗生物質・抗菌剤として、サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン、メイアクト(セフジトレン)、フロモックス(セフカペン)、セフゾン(セフジニル)、クラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、クラビット(レボフロキサシン)、オゼックス(トスフロキサシン)、ジェニナック、グレースビットなどがありますが、いずれもメチコバールと併用できる薬剤です。
メチコバールと痰切りの飲み合わせ|ムコダイン、ムコソルバン、ビソルボンなど
メチコバールは飲み合わせの悪い痰切り薬はなく、基本的にはどの痰切りとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い痰切りでは、ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン・ムコサール・ムコソレート(アンブロキソール)、ビソルボン(ブロムヘキシン)などがありますが、いずれの薬剤もメチコバールと併用することが可能です。
メチコバールと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど
メチコバールは飲み合わせの悪い咳止め薬はなく、基本的にはどの咳止めとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い咳止めでは、アスベリン、メジコン(デキスロトメトルファン)、フスコデ、アストミン、フスタゾールなどがありますが、いずれの薬剤もメチコバールと併用することが可能です。
メチコバールと漢方薬の飲み合わせ
メチコバールは飲み合わせの悪い漢方はなく、基本的にはどの漢方薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い漢方薬では風邪全般に使用される葛根湯や鼻水などに使用される小青竜湯、咳などに使用される麦門冬湯などありますが、いずれの漢方もメチコバールと併用することが可能です。
メチコバールと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど
メチコバールは飲み合わせの悪い抗インフルエンザ薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗インフルエンザ薬として、タミフル、リレンザ、イナビルがありますが、いずれの薬剤もメチコバールと併用することが可能です。
メチコバールと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど
メチコバールは抗炎症薬であるトランサミン(トラネキサム酸)とも飲み合わせは悪くなく、併用が可能な薬の一つです。
メチコバールと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレジオン、アレロック、タリオン、ザイザルなど
メチコバールは飲み合わせの悪い鼻水・抗アレルギー薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
ザジテン(ケトチフェン)、ゼスラン・ポララミン(メキタジン)、アレグラ(フェキソフェナジン)、ジルテック(セチリジン)、タリオン(ベポタスチン)、ザイザル、アレロック(オロパタジン)、エバステル(エバスチン)、アレジオン(エピナスチン)、デザレックス、ビラノア、ルパフィン、ディレグラなどがありますが、いずれも併用が可能な薬剤です。
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
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