リリカの効果と副作用、作用機序や薬価についても

リリカの神経痛に対する効果やめまい、ふらつき、眼などの副作用、作用機序や25mg、75mg、150mgの薬価などについて添付文書などから解説します。

リリカの神経痛に対する効果と作用機序

リリカはプレガバリンを成分とし、ファイザー社から販売されている「神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛」といった、いわゆる神経痛に効果がある薬です。
そもそも神経痛はカルシウムなどの神経伝達物質によってもたらされると考えられています。リリカの作用機序はカルシウムを放出するカルシウムイオンチャネルの一部に結合して鎮痛効果を発揮するとされています。
リリカの効果が現れるまでの時間については、1週間後にはその効果が現れていると考えられます。

週ごとの疼痛スコアは 150mg/日群では第 1 週及び第 2 週でプラセボ群に比較して有意に低かった。300mg/日群及び 600mg/日群では第 1 週から投与期間全体を通してプラセボ群に比較して有意に低かった。

リリカカプセル インタビューフォーム

上記の通り、プラセボ(偽薬)と比較すると1週間後からその効果が現れた結果が製薬会社より情報提供されています。

リリカの用法用量

リリカの使い方は、最初は75mgを1日2回使用し、その後1週間以上かけて1日量を300mgまで量を増やすという使い方をします。その後は神経障害性疼痛の場合は1日最大600mgまで、線維筋痛症に伴う疼痛の場合は1日最大450mgまで増量することができます。

神経障害性疼痛
通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。
線維筋痛症に伴う疼痛
通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増した後、300~450mgで維持する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は450mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。

リリカカプセル25mg/ リリカカプセル75mg/
リリカカプセル150mg 添付文書

リリカの副作用

リリカは残念ながら副作用も比較的多いと言える薬です。
比較的頻度が高い副作用としては傾眠(眠気)、めまいが挙げられます。ふらつきなどを感じることもあり、車の運転などは基本的には控える必要があり、特に最初に使用する際には十分に注意するようにしましょう。
また、リリカは眼の副作用にも少し注意が必要と言えます。ものが霞んで見えたり、二重に見える、視力が低下するといった眼の副作用が報告されています。リリカを使用していて眼の異常を感じ場合はすぐに医師に相談するようにしましょう。

リリカの薬価

リリカの薬価はそれぞれ以下の通りです。

薬剤規格 薬価
リリカカプセル25mg 67.8
リリカカプセル75mg 112.9
リリカカプセル150mg 155.0

リリカは新しい薬ですので、比較的薬価も高めの薬と言えます。
現時点(2016年6月時点)では薬価が安いジェネリック医薬品は販売されていません。
 
薬を使用する際には必ず添付文書を確認し、決められた用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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