マリキナ配合顆粒の効果や副作用|抗生物質との飲み合わせなども

マリキナ配合顆粒についてその特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、妊婦・授乳中の使用、薬価、ジェネリックなどについて添付文書等から解説していきます。

マリキナ配合顆粒の特徴

マリキナ配合顆粒は風邪をひいたときに処方される総合感冒薬のひとつです。PL配合顆粒のジェネリック医薬品に該当し、基本的にはPL配合顆粒と同じ効果が期待出来る薬です。

鶴原製薬が製造販売、日医工が販売をしている薬です。

その特徴は複数の成分を含んでおり、様々な症状に効果がある点です。解熱鎮痛成分のサリチルアミドとアセトアミノフェン、鼻水や鼻づまりに効果のある抗ヒスタミン成分のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩、眠気や倦怠感を改善し鎮痛作用の増強が期待できる無水カフェインの4成分が含まれることにより、風邪の症状に対して効果が期待できます1)

成分・含量(1g 中)

サリチルアミド 270mg
アセトアミノフェン 150mg
無水カフェイン 60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg

マリキナ配合顆粒 添付文書

1) マリキナ配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒の一般名

マリキナ配合顆粒は複数の成分を含む薬であり、処方箋に書かれる一般名としては厚生労働省の一般名処方マスタとして使用されている「プロメタジン1.35%等配合非ピリン系感冒剤」が用いられることが多いようです2)。また、医薬品の検索などでは「非ピリン系感冒剤(4)顆粒」の一般名も用いられています3)

2) 厚生労働省ホームページ
3) かんじゃさんの薬箱ホームページ

マリキナ配合顆粒の効果

マリキナ配合顆粒は風邪に伴う鼻水、鼻づまり、喉の痛み、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱の症状に対して効果があります。

マリキナ配合顆粒の効能効果の詳細は以下のとおりです。

感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和
鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱

マリキナ配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒は咳に対する効能効果はない

マリキナ配合顆粒は総合感冒剤であり、風邪の幅広い症状に効果がありますが、咳に対して作用する成分は含まれていません。

アレルギーが原因の咳に対しては、抗ヒスタミン薬であるプロメタジンメチレンジサリチル酸塩の成分が作用する可能性もありますが、正式な効能効果には咳の症状の記載はなく、基本的に咳には効果がないと言えます。

咳の症状に対しては別途、咳止めを処方してもらうなど医師に相談しましょう。

マリキナ配合顆粒の作用機序

マリキナ配合顆粒の風邪の諸症状に対する作用機序は複数の成分が各症状に作用するためです。痛みや熱に対しては、サリチルアミドとアセトアミノフェンによる作用、鼻水や鼻づまりに対してはプロメタジンメチレンジサリチル酸塩による作用によって効果がもたらされます。

サリチルアミドはアスピリンなどの同様の機序、アセトアミノフェンは体温調節中枢に作用して解熱作用、痛覚閾値の上昇による鎮痛作用、無水カフェインは中枢神経の興奮、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は抗ヒスタミン作用によりその効果を発揮します。

マリキナ配合顆粒の効果時間

マリキナ配合顆粒の効果発現時間や効果持続時間については、同じ成分を含むPL顆粒での情報が参考となります。

解熱鎮痛作用があるアセトアミノフェンは外国人のデータとして、1~3時間後から効果が発現し、3~4時間の効果持続時間とされています2)

鼻水、鼻づまりに効果が有るプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は、プロメタジンとして外国人のデータが確認されており、15〜60分以内に効果が発現し、4~12時間の効果持続時間とされています2)

上記のデータから、熱と痛みに対しては1〜3時間で効果がでて、3〜4時間持続、鼻水や鼻づまりなどの鼻症状に対しては15分〜1時間程度で効果が出て、4〜12時間持続することが予想されます。

なお、サリチルアミドと無水カフェインは該当資料はなしとされています2)

2) PL配合顆粒 インタビューフォーム

マリキナ配合顆粒の効果による改善率

マリキナ配合顆粒はジェネリック医薬品であり、実際の人に対する臨床試験の結果は記載がありませんが、同じ成分を含むPL配合顆粒の臨床試験の結果が参考になります。

PL配合顆粒の臨床試験では、鼻水(鼻汁)に対しては86.3%の改善率、鼻づまり(鼻閉)に対しては91.7%の改善率、喉の痛み(咽頭痛)に対しては82.8%の改善率、頭痛に対しては91.1%の改善率、発熱に対しては89.5%の改善率、それ以外の症状に対しては、確認した症例が10例未満のため、改善率としては表記されていませんが、関節痛に対しては8例中7例、筋肉痛に対しては5例中4例に効果があったとされています3)

症状 改善例数/
有効性評価対象例数
改善率
(%)
鼻汁 63/73 86.3
鼻閉 44/48 91.7
咽頭痛 53/64 82.8
頭痛 41/45 91.1
関節痛 7/8
筋肉痛 4/5
発熱 17/19 89.5

3) PL配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒の使い方

マリキナ配合顆粒は1回に1包が基本的な使い方であり、1日4回使用します。ただし、多少の増減が可能であり、1日3回の用法で処方されるケースも多くあります。

マリキナ配合顆粒の用法用量の詳細は以下のとおりです。

通常、成人には1回1gを1日4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

マリキナ配合顆粒 添付文書

子供の場合は年齢に応じて幼児用PL配合顆粒などを

マリキナ配合顆粒は基本的に大人に使用される薬です。15歳未満の子供に対しては用量は設定されておらず、あまり使用することはありません。

【使用上の注意】

(7)小児等への投与
1)2歳未満の乳幼児には投与しないこと。〔外国で、2歳未満の乳幼児へのプロメタジン製剤の投与により致死的な呼吸抑制が起こったとの報告がある。〕
2)2歳以上の幼児、小児に対しては、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔小児等に対する安全性は確立していない。〕

マリキナ配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒を11歳程度までの子供に使用したい場合は、同じ成分を含んでいている幼児用PL配合顆粒が代替薬の候補と言えます。

幼児用PL配合顆粒は2〜4歳では1回に1包、5〜8歳では1回に2包、9〜11歳では1回に3包を目安に1日3〜4回使用するのが一般的です。

通常,次の区分による。
2~4 歳 1 回 1g(1 包)1日4回
5~8 歳 1 回 2g(2 包)1日4回
9~11 歳 1 回 3g(3 包)1日4回
その他,症状により適宜増減する。

幼児用PL配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒の副作用

マリキナ配合顆粒はジェネリック医薬品であるため、副作用の頻度が明確になるような調査は実施ていませんが、同じ成分を含む先発医薬品のPL配合顆粒の結果が参考となります。

PL配合顆粒の主な副作用は眠気、口渇、胃腸障害等であり、副作用の頻度は9.1%とされています3)

眠気に関しては、抗ヒスタミン成分のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩が原因となるケースが多く、花粉症やアレルギーの薬などと同じ原理で眠気が起こります。花粉症やアレルギーの薬で眠くなった経験がある場合は、マリキナ配合顆粒でも注意が必要と言えます。

3) PL配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒の飲み合わせ

マリキナ配合顆粒には飲み合わせに注意が必要な薬が数種類あります1)

特に注意が必要なものとして、アルコール(お酒)が挙げられます。アルコールとの飲み合わせに注意が必要な理由として、相互に中枢神経抑制作用を増強することがある、という点と、アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある、という点が挙げられています。とくに前者の中枢神経抑制に関しては、睡眠時間が自分の意思に反して長時間に及ぶケースなどもあり、危険性があるため、基本的にマリキナ配合顆粒を使用する場合はアルコールを控えるようにしましょう。

成分名等 代表的な薬剤等
クマリン系抗凝血剤
ワルファリン
ワーファリン
糖尿病用剤
インスリン製剤、
トルブタミド 等
ランタス
中枢神経抑制剤
アルコール
降圧剤
抗コリン作用を有する薬剤
フェノチアジン系化合物、三環系抗うつ剤 等
コントミン

なお、マリキナ配合顆粒は抗生物質などの飲み合わせは特に注意喚起もなく、併用することが可能です。

1) マリキナ配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒の妊婦、授乳中の使用

マリキナ配合顆粒は妊婦、授乳中の使用に関して注意喚起がされています。

マリキナ配合顆粒は妊娠中の使用は注意が必要

マリキナ配合顆粒は妊娠中の使用に関しては、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、医師の判断によっては使用できるケースがあります1)。ただし、特に妊娠後期においては動物実験でのリスクも確認されており、特に注意が必要な期間となります。

(1)妊婦(12週以内あるいは妊娠後期)又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[サリチル酸製剤(アスピリン等)では動物試験(ラット)で催奇形作用が,また,ヒトで,妊娠後期にアスピリンを投与された患者及びその新生児に出血異常があらわれたとの報告がある。]

(2)妊娠後期の婦人へのアセトアミノフェンの投与により胎児に動脈管収縮を起こすことがある。

(3)妊娠後期のラットにアセトアミノフェンを投与した試験で,弱い胎児の動脈管収縮が報告されている。

マリキナ配合顆粒 添付文書

専門家による見解のひとつとして、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きがあり、この中ではマリキナ配合顆粒と同じ成分を含むPL配合顆粒について、比較的安全であることが知られているという内容があります4)

通常量の短期使用では安全であることが知られている。末期投与では、新生児の出血異常の報告がある。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

また、その他の情報として、虎の門病院「妊娠と薬」相談外来における相談事例では、妊娠中にマリキナ配合顆粒と同じ成分を含むPL配合顆粒を使用した事例が収集されていますが、その結果からは「本配合剤暴露群の児の出産結果は国内における自然奇形発生率を上回る変化とは考えられない」という見解が述べられています5)

実際に妊娠中にマリキナ配合顆粒を使用するかは処方医の先生の判断が必要です。マリキナ配合顆粒に限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) マリキナ配合顆粒 添付文書
4) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)
5) 株式会社じほう 実践 妊娠と薬 第2版

マリキナ配合顆粒は授乳へも影響の可能性

マリキナ配合顆粒の授乳中の使用は、長期連用を避けることとされています1)

授乳婦には長期連用を避けること。[本剤中のカフェインは母乳中に容易に移行する。]

マリキナ配合顆粒 添付文書

マリキナ配合顆粒と同じ成分を含むPL配合顆粒の情報によると、成分の一部は乳汁中に移行することが確認されており、乳児が母乳経由で成分を摂取してしまう可能性があります。

(3) 乳汁への移行性

1) サリチルアミド:該当資料なし

2) アセトアミノフェン
母親に本剤 650 mg を単回投与すると,乳汁中の濃度は 1 ~ 2 時間後に最高 10 ~ 15 µg/mLとなったが,乳児の尿中には未変化体及びその代謝物も検出されなかった。乳汁中の半減期は1.35 ~ 3.5 時間である。(外国人データ)

3) 無水カフェイン:該当資料なし
〔参 考〕
カフェイン
授乳を行っている女性2例に配合鎮痛剤(1錠中,アスピリン454 mg,フェナセチン324 mg,カフェイン 64 mg,リン酸コデイン 60 mg)2 錠を投与したときの母乳中へ移行する割合は,投与量の 0.66%(12 時間後),2.3%(48 時間後)であった。(外国人データ)

4) プロメタジンメチレンジサリチル酸塩:該当資料なし
〔参 考〕
プロメタジン
プロメタジンを含む抗ヒスタミン薬は少量母乳中へ移行する可能性がある。(外国人データ)

PL配合顆粒 インタビューフォーム

ただし、専門家による見解では、PL配合顆粒は授乳をしている場合でも使用できるという内容がいくつかあり、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き通常量では安全という内容です4)。大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している母乳とくすりハンドブックでもやはり、通常量であれば可能という内容であり、「限られた授乳婦で研究した結果、乳児へのリスクは最小限と考えられる / 授乳婦で研究されていないが、リスクを証明する根拠が見当たらない」という見解です6)

母乳に移行するが通常量では安全と考える

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

各成分共に乳汁中へ移行する。通常量で長期連用を避ければ授乳との両立可能

母乳とくすりハンドブック

実際に授乳中にマリキナ配合顆粒を使用するかは、やはり処方医の先生の判断となります。妊娠中の使用と同様、マリキナ配合顆粒に限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) マリキナ配合顆粒 添付文書
4) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)
6) 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック(2010)

マリキナ配合顆粒の薬価

マリキナ配合顆粒の2016年4月改定(2018円3月まで)の薬価は1g(1包)あたり6.2円となります。

マリキナ配合顆粒はPL配合顆粒にはジェネリック医薬品であり、PL配合顆粒の薬価は1gあたり6.4円であるため、他の薬剤との組み合わせによってはPL配合顆粒よりも薬剤料が安くなるケースがあります。ただし、マリキナ配合顆粒1剤のみの処方などの場合は1日単位で五捨五超入の計算となるため、ジェネリックでも薬剤料に差がないというケースもありますのでご注意ください。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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