フロモックスの飲み合わせについて、併用が禁忌の薬・注意の薬の有無、それぞれの領域の薬ごとに確認していきます。
Contents
- 1 フロモックスの特徴|膀胱炎や副鼻腔炎、風邪の悪化でも使用
- 2 フロモックスと併用が禁忌の薬、注意の薬の有無
- 3 フロモックスと漢方の飲み合わせ
- 4 フロモックスと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど
- 5 フロモックスと他の痰切りの飲み合わせ|ムコソルバン、ビソルボンなど
- 6 フロモックスと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど
- 7 フロモックスと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ
- 8 フロモックスと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレロック、アレジオンなど
- 9 フロモックスと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど
- 10 フロモックスと他の抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど
- 11 フロモックスと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど
- 12 フロモックスと抗ヘルペス薬の飲み合わせ|バルトレックス、ファムビルなど
- 13 フロモックスと気管支拡張貼り薬との飲み合わせ|ホクナリンテープなど
- 14 フロモックスと解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニンやブルフェンなど
- 15 フロモックスと市販薬の飲み合わせ|イブやパブロンは
フロモックスの特徴|膀胱炎や副鼻腔炎、風邪の悪化でも使用
フロモックスはセフカペンを成分とする抗生物質であり、膀胱炎や副鼻腔炎、風邪が悪化した際の咽頭・喉頭炎などに使用される薬剤です((フロモックス錠75mg/フロモックス錠100mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340018_6132016F1023_1_15.pdf))。
フロモックスの特徴は幅広い菌に効果が期待でき、小児に対しても使用できる安全面などが挙げられます。
フロモックスには錠剤のフロモックス錠75mg、フロモックス錠100mg、主に小児で使用されるフロモックス小児用細粒100mgの種類があります。
フロモックスと併用が禁忌の薬、注意の薬の有無
フロモックスは飲み合わせに関して注意喚起されている薬はなく、併用が禁忌の薬や併用に注意が必要な薬はありません((フロモックス錠75mg/フロモックス錠100mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340018_6132016F1023_1_15.pdf))。
基本的にどの薬とも併用が可能と言える薬です。
フロモックスと漢方の飲み合わせ
フロモックスは飲み合わせの悪い漢方はなく、基本的にはどの漢方薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い漢方では風邪全般に使用される葛根湯や鼻水などに使用される小青竜湯、咳などに使用される麦門冬湯などありますが、いずれの漢方もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど
フロモックスは飲み合わせの悪い咳止め薬はなく、基本的にはどの咳止めとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い咳止めでは、アスベリン、メジコン(デキスロトメトルファン)、フスコデ、アストミン、フスタゾールなどがありますが、いずれの薬剤もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと他の痰切りの飲み合わせ|ムコソルバン、ビソルボンなど
フロモックスは飲み合わせの悪い痰切り薬はなく、基本的にはどの痰切りとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い痰切りでは、ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン・ムコサール・ムコソレート(アンブロキソール)、ビソルボン(ブロムヘキシン)などがありますが、いずれの薬剤もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど
フロモックスは抗炎症薬であるトランサミン(トラネキサム酸)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。
フロモックスと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ
フロモックスは飲み合わせの悪い胃薬・胃腸薬はなく、基本的にはどの胃薬・胃腸薬とも飲み合わせることができます。
一緒に使用されることが多いものとして、処方薬ではムコスタ(成分名:レバミピド)、セルベックス(成分名:テプレノン)の他、ネキシウムやオメプラール(成分名:オメプラゾール)、タケプロン(成分名:ランソプラゾール)、パリエット(成分名:ラベプラゾール)、タケキャブ、ガスター(成分名:ファモチジン)などがありますが、これらのいずれの薬剤もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレロック、アレジオンなど
フロモックスは飲み合わせの悪い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬として、アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)、アレジオン(エピナスチン)、エバステル(エバスチン)、タリオン(ベポタスチン)、ザイザル、アレロック(オロパタジン)、ジルテック(セチリジン)、デザレックス、ビラノア、ルパフィン、ゼスラン・ニポラジン(メキタジン)ポララミン(クロルフェニラミン)、ザジテン(ケトチフェン)、セレスタミンなどがありますが、いずれの薬剤もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど
フロモックスは飲み合わせの悪い抗ロイコトリエン薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ロイコトリエン薬として、オノン(プランルカスト)、キプレス・シングレア(モンテルカスト)がありますが、いずれの薬剤もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと他の抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど
フロモックスは抗生物質の一つであり、他の抗生物質・抗菌剤と併用するケースはほとんどありません。
具体的なその他の抗生物質・抗菌剤として、サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン、メイアクト(セフジトレン)、セフゾン(セフジニル)、クラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、クラビット(レボフロキサシン)、オゼックス(トスフロキサシン)、ジェニナックなどがありますが、いずれも併用することはほぼないと言える薬です。自己判断で併用するようなことは絶対に避けましょう。
また、抗生物質のセフカペンについてはフロモックスのジェネリック医薬品であり、フロモックスと全く同じ成分の薬となります。絶対に併用することは避けるようにしましょう。
フロモックスと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど
フロモックスは抗生物質であり細菌を対象とする薬です。一方インフルエンザ薬はインフルエンザのウイルスを対象とする薬であり、併用するケースはあまりありません。ただし、医師の判断で併用する場合もまれになり、抗インフルエンザ薬との飲み合わせ自体は問題ありません。
近年使用される抗インフルエンザ薬として、タミフル、リレンザ、イナビルがありますが、いずれの薬剤もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと抗ヘルペス薬の飲み合わせ|バルトレックス、ファムビルなど
フロモックスは飲み合わせの悪い抗ヘルペス薬はなく、一緒に使用することができます。
近年使用されることが多い抗ヘルペス薬として、バルトレックス(バラシクロビル)、ファムビル(ファムシクロビル)などがありますが、いずれの薬剤もフロモックスと併用することが可能です。
フロモックスと気管支拡張貼り薬との飲み合わせ|ホクナリンテープなど
フロモックスは気管支拡張の貼り薬であるホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。
フロモックスと解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニンやブルフェンなど
フロモックスは飲み合わせの悪い解熱鎮痛薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い解熱薬として、ロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナール(アセトアミノフェン)、ボルタレン(ジクロフェナク)、ブルフェン(イブプロフェン)、セレコックスなどがありますが、いずれの薬剤もよく併用され、フロモックスとの併用は問題ありません。
フロモックスと市販薬の飲み合わせ|イブやパブロンは
フロモックスと市販薬の飲み合わせについても、飲み合わせに特別に注意が必要なものはありません。
フロモックスの成分は市販では販売されていないものであり、作用が重複する心配もなく、飲み合わせ注意が必要なものも特にありません。
市販の風邪薬(ルル、パブロン、ベンザブロックなど)や解熱鎮痛剤(イブ、ロキソニンS、タイレノールなど)も基本的に飲み合わせは心配ありません。
ただし、フロモックス自体は医師の処方が必要な薬であり、医師の診察を受ける際に、合わせて他の症状を診てもらった上で処方薬を出してもらうのが最も安全と考えられます。市販薬を使う際には極力短期間に止め、長期に使用するような場合は主治医の先生にも相談するようにしましょう。
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
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