カロナールは成分としてアセトアミノフェンを含む医療用医薬品の解熱鎮痛薬です。このカロナールの成分は市販薬としても買える成分であり、その代表的な製品はタイレノールです。頭痛や生理痛に対する効果や、値段や価格、何錠まで飲めるかの使い方や副作用についても確認していきます。
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カロナールは市販で買えることができるか
カロナール自体は医療用医薬品(いわゆる処方薬)であるため、基本的に市販で買うことはできません。
しかし、カロナールと同じ成分アセトアミノフェンを含んだ市販薬が売られており、それがタイレノールAなどです。
タイレノールはカロナールと同じくアセトアミノフェンのみを成分とする市販薬であり、ドラッグストアに行けば必ず置いてあるだろう薬の一つです。
もともと処方薬でカロナールを使用しており、そのまま同じ成分を市販でも使いたい方や、以前に熱や痛みに対してカロナールで高い効果を感じて、再度カロナールと同じ成分を市販で買いたい方、カロナールのその安全性から市販で同じ成分を使いたい方などは、タイレノールがおすすめとなります。
タイレノールは何錠まで飲める?カロナールと比べると
タイレノールは何錠まで使用できるのでしょうか。処方薬のカロナールとも比較していきましょう。
タイレノールの成分は
タイレノールの成分とその量は以下の通りです。
成分:アセトアミノフェン 分量(1錠中):300mg
タイレノールA 添付文書
これは処方薬のカロナール300の1錠と全く同じ成分量となります。
タイレノールの用法用量は
用法用量は以下の通りです。
次の量を服用してください。ただし,かぜによる悪寒・発熱時には,なるべく空腹時をさけて服用してください。
[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15歳以上):1錠:3回まで。服用間隔は4時間以上おいてください。
15歳未満:服用しないでください。タイレノールA 添付文書
上記の通り1日の最大で使用出来る錠数は3錠となります。したがってタイレノールは1日で何錠まで飲めるかという質問の回答は3錠ということになります。
医療用医薬品のカロナールと比べると以下の通りです。
カロナール200 | カロナール300 | カロナール500 | タイレノールA | |
痛みでの1回の最大 | 5錠 | 3錠 | 2錠 | 1錠 |
痛みでの1日の最大 | 20錠 | 13錠 | 8錠 | 3錠 |
風邪の1回の最大 | 2錠 | 1錠 | 1錠 | 1錠 |
風邪の1日の最大 | 7錠 | 5錠 | 3錠 | 3錠 |
医療用のカロナールと比べると使用出来る用量は少ないですね。
もちろん同じ成分ですので、カロナール300と同じ錠数を使用すれば同じ効果が期待できますが、医療用のカロナールは医師の適切な診断がある故にタイレノールより多い用量を使用することができるとも解釈できますので、自己判断でタイレノールを決められた用量以上に使用するのは避けましょう。
タイレノールの頭痛や生理痛に対する効果
タイレノールの効能効果、頭痛や生理痛に対する効果を確認していきましょう。
タイレノールの効能効果は
タイレノールの効能効果は以下の通りです。
1)頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽のど痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・捻挫痛・外傷痛の鎮痛
2)悪寒・発熱時の解熱タイレノールA 添付文書
タイレノールの頭痛や生理痛に対する効果は
タイレノールの成分であるアセトアミノフェンは主に脳(中枢神経)に作用し,痛みや熱を抑えるとされています。
頭痛や生理痛に対してもこのような作用の仕方から効果が期待できます。
ただし、効果の強さは比較的マイルド(弱い)と言われていますので、もしタイレノールであまり効果を感じられない場合はロキソニンなどを試してみるのもおすすめです。
タイレノールの効果時間は
タイレノールの効果時間についても確認していきましょう。
タイレノールと同じ成分を含んでいるカロナールのデータでは、効き目が出るまでの時間が30分程度、効果が持続する時間が2〜6時間程度とされています。
同じ成分ですので、タイレノールの効き目が出るまでの時間も30分程度、効果持続時間も2〜6時間程度と言えるでしょう。
タイレノールの成分であるアセトアミノフェンの効果時間の詳細は以下の記事をご確認ください。
カロナールの効果や効き目の強さ、時間、間隔など
タイレノールの副作用は
タイレノールの副作用につても確認していきましょう。
タイレノールは他の解熱鎮痛薬と比べても安全な薬と言われています。正しく使用している分には副作用についてはあまり心配しなくて大丈夫でしょう。
参考までに製薬会社から注意喚起されている副作用は以下の通りです。可能性は高くありませんが、以下のような症状が見られた場合は、タイレノールの使用を中止し、医師や薬剤師の相談しましょう。
[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤,かゆみ
消化器:吐き気・嘔吐,食欲不振
精神神経系:めまい
その他:過度の体温低下タイレノールA 添付文書
タイレノールのインフルエンザ、子供、妊娠中(妊婦)、授乳中の時の使用は?
タイレノールの成分であるアセトアミノフェンは安全な薬とされており、比較的使用出来るケースも多いです。インフルエンザにかかった時や子供、妊婦、授乳中などのケース別に確認していきましょう。
インフルエンザの時も安全と言われているアセトアミノフェン
タイレノールの成分であるアセトアミノフェンはインフルエンザの解熱でも比較的安全に使用出来るとされています。
インフルエンザの疑いがある時は、医師の診察を受けるのが必須ですが、市販薬でどうしても一時的に解熱をしたい場合などはタイレノールは選択肢のひとつと言えるでしょう。
また、インフルエンザの時にアスピリンなどの成分は危険性があるとされてますので、避けるようにしましょう。
子供でも安心して使用出来るアセトアミノフェン
タイレノールの成分であるアセトアミノフェンは子供でも安心して使用出来る解熱剤の一つとなります。
ただし、タイレノールAは15歳未満では使用してはいけないこととなっています。同じアセトアミノフェンを含み、小児にも使用出来る市販薬として、小児用バファリンなどがありますので、子供に使用する場合はそれらを使用するようにしましょう。
妊婦(妊娠中)は相談が必要
妊婦さんについては、基本的には医師と相談の上、使用する薬を選ぶ必要があります。
タイレノールAに関しても薬の説明書には医師、薬剤師などに相談することと注意書きがあるほか、医療用のアセトアミノフェン製剤では、胎児に動脈管収縮を起こすことがあると注意喚起されています。
アセトアミノフェン製剤に関しても、自己判断では妊娠中には使用せず、医師や薬剤師の相談の上、使用する場合も必要最低限とするのが良いと言えるでしょう。
授乳中もタイレノールなら使用可
授乳中に関してもタイレノールAが比較的安全に使用できるとされています。こちらは薬の説明書でも特に注意書きはなく、基本的には使用出来る薬です。
ただし、授乳中ややはりさまざまな要因に影響を受けやすい時期であることには変わりないため、可能であれば医師や薬剤師に相談した上で、こちらも極力最低限の期間に留めるようにしましょう。
タイレノールの値段、価格は
タイレノールのメーカー希望小売価格は以下の通りです。
タイレノールA
10錠 733円(税抜き)
20錠 1,143円(税抜き)
おわりに
今回は医療用医薬品(処方薬)のカロナールと同じ成分を含む市販薬タイレノールについて解説していきました。頭痛や生理痛に対する効果や、値段や価格、何錠まで飲めるかの使い方や副作用についても確認し、正しくアセトアミノフェン製剤を使用するようにしましょう。
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
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