コカールドライシロップの味などの特徴や体重ごとの使用量|間隔や期限、飲み合わせも

コカールドライシロップの20%と40%について、その特徴や味、効果、インフルエンザでの使用、体重ごとの使用量、眠気の有無などの副作用、飲み合わせ、使用の期限などについて解説していきます。

コカールドライシロップの特徴|40と20の味は?

コカールドライシロップは主に小児に使用される解熱鎮痛剤の粉薬です。コカールドライシロップの種類として成分のアセトアミノフェンが20%含まれるコカール小児用ドライシロップ20%とアセトアミノフェンが40%含まれるコカールドライシロップ40%があります。

コカールドライシロップの特徴は、小児でも使いやすく、副作用も少ない安全性の高い薬という点が挙げられます。

コカールドライシロップの味はオレンジ風味

コカールドライシロップの味はオレンジ風味の甘い味です。

基本的には飲みやすい部類に入ります。

コカールドライシロップの効果|インフルエンザへの使用は?

コカールドライシロップのメインは小児に使用され、小児領域の解熱や鎮痛に効果があるとされています。

コカールドライシロップはロキソニンなどのNSAIDsと言われる解熱鎮痛薬とは異なる作用機序であり、副作用もNSAIDsと比較し少ないとされているため、小児でも安全に使用できるとされています。

風邪などをひいたときに使用するケースが一般的であり、解熱の効果が期待できます。

コカールドライシロップはインフルエンザにも使用でき、解熱の効果が期待できる

コカールドライシロップはインフルエンザの時にも安全に使用できる解熱鎮痛剤と言えます。

コカールの成分であるアセトアミノフェンは、子供におけるインフルエンザの時でも安全に使用できる解熱鎮痛成分として知られており、日本小児科学会においても、インフルエンザ時に使用する解熱鎮痛剤はコカールなどのアセトアミノフェン製剤が推奨されます。

一般的に頻用されているアセトアミノフェンによる本症の致命率の上昇はなく、インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであればアセトアミノフェンがよいと考える。

平成12年11月12日 日本小児科学会理事会

インフルエンザの時に解熱鎮痛剤を使う場合、特に子供においてインフルエンザ脳症やライ症候群などでリスクが指摘されており、解熱鎮痛剤の使用に注意が必要です。

その理由として、ジクロフェナクやメフェナム酸を含む解熱鎮痛剤はインフルエンザ脳症での使用にて死亡率を上昇させたという報告があり1)、この報告からもインフルエンザの際はコカールなどの成分であるアセトアミノフェンを使用することが安全と言えます。

インフルエンザの臨床経過中に発症した脳炎・脳症の重症化と解熱剤の使用

全症
例数
死亡
者数
死亡率
解熱剤を使用せず 63 16 25.4
アセトアミノフェン 78 23 29.5
ジクロフェナク 25 13 52.0
メフェナム酸 9 6 66.7
その他の解熱剤 22 5 22.7

1) 平成11年度厚生科学研究「インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究班」

また、アスピリンなどのサリチル酸製剤の解熱鎮痛剤はライ症候群のリスクがあり、添付文書などでも注意喚起されています。

サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので、本剤を15才未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。
[ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。]

アスピリン原末「マルイシ」 添付文書

このような理由から、インフルエンザの時は解熱鎮痛剤の使用に注意が必要となりますが、コカールドライシロップは比較的安全に使用できる解熱剤の一つであるため、処方された場合には安心して服用するようにしましょう。

コカールドライシロップの体重ごとの使用量や使用の間隔|20と40ごとの使用量

コカールドライシロップの用法用量は以下の通りであり、20%、40%いずれの規格でも体重1kgあたり、成分の量が10〜15mgとなります。

通常、乳児、幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして、体重1kgあたり1回10~15mgを用時懸濁して経口投与する。投与間隔は4~6時間以上とし、1日総量として60mg/kgを限度とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、成人の用量を超えない。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

コカール小児用ドライシロップ20% 添付文書

通常、乳児、幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして、体重1kgあたり1回10~15mgを経口投与し、投与間隔は4~6時間以上とする。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日総量として60mg/kgを限度とする。ただし、成人の用量を超えない。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

コカールドライシロップ40% 添付文書

これをコカールドライシロップの製剤の重さとして、体重ごとの使用量をまとめると以下の通りになります。

体重 コカールドライ
シロップ20%
コカールドライ
シロップ40%
5kg 0.25ー0.375g 0.125-0.1875g
10kg 0.5ー0.75g 0.25-0.375g
20kg 1.0ー1.5g 0.5-0.75g
30kg 1.5ー2.25g 0.75-1.125g

間隔は4〜6時間空ける

前述の用法用量のとおり、コカールドライシロップの間隔は4〜6時間程度空けるようにしましょう。

なお、コカールの効果は2〜6時間程度は持続するとされていため、4〜6時間の間隔で使用すると、比較的効果が持続した状態が継続できます。

コカールドライシロップの飲み合わせ

コカールドライシロップで飲み合わせに注意が必要なもの(併用注意)として以下のものがあります。

・リチウム製剤(炭酸リチウム)
・チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)
・アルコール・飲酒
・クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム)
・カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、リファンピシン、イソニアジド
・抗生物質、抗菌剤

飲み合わせの頻度が高いものは抗生物質

これらのものの中で実際によく併用されるものとして、フロモックス、メイアクト、ワイドシリン、パセトシン、クラリス、クラリシッド、クラバモックスといった抗生物質があります。ただし、これらの飲み合わせは比較的一般的であり、あまり問題になることはありません。上記はあくまで併用に注意が必要というレベルであり、禁止されているわけではありません。飲み合わせに注意が必要な理由は過度の体温下降を起こす頻度が高くなるという理由のため、併用した際には体温が下がりすぎないか、少し注意をするようにしましょう。

コカールドライシロップの期限|製造後3年の期限

コカールドライシロップの使用期限は製造後3年とされています。

使用期限:製造後 3 年(外装に表示の使用期限内に使用すること)

コカール小児用ドライシロップ20%/
コカールドライシロップ40% インタビューフォーム

薬局でコカールドライシロップをもらう際には、通常の薬局では比較的、使用期限に余裕をもった状態で渡されるため、1〜2年程度は期限に余裕がある状態でもらえるケースが多いです。

しかし、上記は包装された状態であることが前提であり、薬局内で分包されたものをもらった場合は、上記の期限は該当しません。薬局内で分包されたものの場合は基本的に処方された時に使用することのみを想定してることが多く、薬が手元に残っているので後で使うというのはあまり想定していません。効果が全く期待できないわけではありませんが、薬局内で分包されたものを、後から使うのはあまり望ましいとは言えないので注意しましょう。

コカールドライシロップの副作用|眠気はでない

コカールドライシロップは安全性の高い薬であり、あまり副作用の心配はいりません。

報告がある副作用としては、吐き気や食欲不振、過敏症(アレルギー症状)などがありますが、決して高い頻度ではありません。また、一般的なNSAIDsを言われるロキソニンなどの一般的な解熱鎮痛剤と比較して、胃荒れなどの胃腸障害も出にくいとされています。

高用量で長期間飲み続けた場合などは、肝障害などが発現する可能性がありますが、風邪や頭痛、歯痛などで一時的に服用する分にはあまり心配はいらないでしょう。

コカールで眠気の副作用はでない

コカールドライシロップはいわゆる眠気の出る成分は含まれておらず、その作用機序からも眠気が出るとは考えられていません。

コカールを使用して眠気がでた場合は併用薬などの他の原因の可能性が高いと言えます。

コカールドライシロップと一緒に処方されることが多い薬の中で眠気が出ることが報告されている薬として、咳止めのアスベリン、メジコン、フスコデ、鼻水や喘息に使われる抗ヒスタミン薬のアレロック、ジルテック、ザイザル、ポララミン、タリオンなどは眠気がでる可能性があり、これらの併用薬が原因となっている可能性があります。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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