低用量ピルのメリット・デメリットなど

近年、低用量ピルのオンライン診療サービスなども登場しており、低用量ピルがより身近な存在となっています。

このページでは低用量ピルの効果やメリット、注意点やデメリットなどを確認していきます。

低用量ピルの主なメリット

一般的な低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤です。

排卵を抑える効果があるため、以前から避妊薬として用いられてきました。

近年では、子宮内膜の増殖を抑える作用から月経困難症に対する治療薬として保険適用が認められる低用量ピルも登場しています1)

月経困難症とは生理に伴って現れる症状で、主なものとしていわゆる生理痛の下腹痛、腰痛、お腹が張る、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、イライラ、下痢、憂うつ、などがあります2)

低用量ピルのメリットまとめ

・避妊の効果がある

・月経困難症(生理痛、吐き気、頭痛、等)にも使われることがある

1) 杉並区医師会 病気の話 治療薬としての低用量ピルの話
2) 持田製薬 ワタシのカラダ相談室 月経困難症について

注意点やデメリット

低用量ピルにはメリットだけでなく、副作用などの注意点やデメリットもあります。

主なものとして、吐き気や頭痛、不正出血などマイナートラブルと呼ばれるものを飲み始めに経験する人がいます。ただし、これらの症状については長くても3カ月程度内服を続ければおさまることがほとんどとされています1)。

その他、重篤な副作用として血栓症が知られています。血流が滞ることで血栓ができ、別の血管を詰まらせてしまうと命に関わるケースも出てきます。

しかし、血栓症の発現率は低用量ピルの内服中より、妊娠中や産褥期(出産後6-8週間)、喫煙者の方が発症率が高いとされており2)、かなり稀なものです。

血液検査をしっかりすること、喫煙の習慣については正確に医師に伝えるなど注意して安全に低用量ピルを使用しましょう。

低用量ピルの注意点まとめ

・吐き気や頭痛、不正出血などがあるが、一時的なケースが多い

・重篤な副作用として血栓症があるが、頻度は稀

・喫煙の習慣はリスクとなるため正確に医師に伝える

1) 杉並区医師会 病気の話 治療薬としての低用量ピルの話
2) 中野区医師会 医療トピックス 低用量ピルとタバコのお話 

低用量ピルのオンライン診療サービスも登場

オンラインで医師の診察を受けて、薬の処方もしてもらえるサービスです。スマホやパソコンがあれば診察を受けられるため、時間や場所の融通が利きやすいメリットなどがあります。

主なメリット

・病院やクリニックへの移動時間や待ち時間を解消できる

・直接受診と同様に医師の診察を受け、正しい手順でピルを入手出来る

・周りの患者さんの目を気にする必要がない

メリットがある反面、デメリットや注意点もいくつかあります。

主なデメリット

・オンラインのため血液検査はできない

・通常の病院、クリニックより値段が高いことがある

・現時点ではサービスの種類がそこまで多くない

検査に関しては定期的に受けることが推奨されるため、近隣やかかりつけのクリニック・病院で実施するようにしましょう。

値段に関しては移動にかかる交通費や時間が節約できるため、それらも考慮して比べるのが良いでしょう。

また、近年はオンライン診療サービスの値段もリーズナブルになっており、通常の受診と大きく変わらないケースも増えています。

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