メリスロンの効果や副作用|めまいへの使用やロキソニンとの併用、授乳中の使用も

メリスロンの特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、授乳中の使用、妊娠中の使用、薬価、ジェネリック、市販での購入等について添付文書等から解説していきます。

メリスロンの特徴

メリスロンはベタヒスチンメシル酸塩を成分として含み、めまいに対して効果がある薬です1)
メリスロンの特徴として、内耳血管系の血流を増加するほか、内耳毛細血管の透過性を調整したりすることによりめまいに対して効果を発揮します2)
メリスロンにはベタヒスチンメシル酸塩の成分を6mg含むメリスロン6mgと12mg含むメリスロン12mgの2種類があります。
1) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書
2) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg インタビューフォーム

メリスロンの効果

メリスロンはメニエール病やその他眩暈症におけるめまい症状に対して効果がある薬です。
メリスロンの効能効果の詳細は以下の通りです。

下記の疾患に伴うめまい、めまい感
メニエール病、メニエール症候群、眩暈症

メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書

メリスロンの作用機序

メリスロンの作用機序はヒスタミン類似作用による末梢血管拡張作用によるものです2)
めまいの主な原因の一つとして、内耳におけるリンパ液が増加している状態があり、メリスロンは内耳の血管系の血流を増加したり内耳の毛細血管の透過性を調整することによって内耳のリンパ液が増加した状態を解消させます。
2) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg インタビューフォーム

メリスロンの効果時間

メリスロンの効果時間の参考になるデータとして動物実験の結果があり、モルモットの実験的内耳微小循環障害にメリスロンを腹腔内投与した結果、30分後には対照群に比較して148%の血流増加が認められたとされています1)
実際には錠剤として服用する薬であるため、上記の実験の状況とは異なるものの、メリスロンは比較的速い効果発現が期待できると考えられます。
1) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書

メリスロンの実際の患者さんに対する効果

メリスロンの実際の患者さんに対する効果は臨床試験において確認されており、計875例の患者さんにおいて、メニエール病、メニエール症候群、眩暈症等に伴うめまい、めまい感に対して効果が確認されています1)
1) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書

メリスロンは酔い止め薬ではない

メリスロンは酔い止めの薬ではなく、効能効果としても酔い止めの効果は認められていません。
メリスロンに比較的作用が近いジフェニドールの成分は酔い止めとして使用されることがあり、メリスロンでも一定の作用は得られると考えられますが、医師から特別な指示があるようなケースをのぞき、自己判断でメリスロンを酔い止めとして使用するのは避けましょう。

メリスロンの使い方

メリスロンは1回に1〜2錠を1日3回食後に使用するのが一般的な使い方です。
メリスロンの用法用量の詳細は以下の通りです。

錠6mg
通常、成人は1回1~2錠(ベタヒスチンメシル酸塩として1回6~12mg)を1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
錠12mg
通常、成人は1回1錠(ベタヒスチンメシル酸塩として1回12mg)を1日3回食後経口投与する。なお、ベタヒスチンメシル酸塩としての1回用量は6~12mgである。

メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書

メリスロンの副作用

メリスロンは副作用の種類が少ない薬であり、頻度も1.15%とされており、副作用に対して大きな心配をする薬ではありません1)
メリスロンで報告されている副作用は、悪心(吐き気)、嘔吐、発疹であり、重大な副作用も注意喚起されていません。
メリスロンを使うときは基本的に副作用の心配はあまりいらないでしょう。
1) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書

メリスロンの飲み合わせ

メリスロンは飲み合わせの悪い薬は注意喚起されておらず1)、基本的にどの薬とも併用できる薬と言えます。
めまいの時に併用されることが多い薬として、血流を改善する効果のあるアデホスコーワやリンパ圧を降下させるイソソルビド、抗ヒスタミン薬のトラベルミンなどが挙げられます。
また、痛み止めなどとも併用は問題なく、ロキソニンなどとも安心して併用できる薬です。
1) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書

メリスロンの授乳中の使用

メリスロンは授乳中においては特別な注意喚起はされていません1)
ただし、専門家の見解の一つとして、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きでは、乳汁への移行があるため他の薬への変更を検討することが推奨されています3)

乳汁への移行が多く、他剤への変更を検討する。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

実際に授乳中にメリスロンを使用するかは、処方医の先生の判断となります。メリスロンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。
1) メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書
3) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)

メリスロンの妊娠中の使用

メリスロンは妊娠中の使用に関して、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、実際に使用するかは医師の判断となります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与すること。
〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕

メリスロン錠6mg/メリスロン錠12mg 添付文書

専門家の意見と一つとして、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)においても、データが少ないため母体への有益性を考慮する3)、としています。

動物及びヒトでの催奇形性を示唆するデータなし。妊娠初期使用についての情報はほとんどない。母体への有益性を考慮する。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

実際に妊娠中にメリスロン使用するかは、授乳中と同様に処方医の先生の判断が必要です。メリスロンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。
3) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)

メリスロンの薬価、ジェネリック

メリスロンの薬価は、2016年4月の改定時点(2016年4月〜2018年3月まで)で、メリスロン錠6mgが1錠あたり8.5円、メリスロン錠12mgが11.7円となっています。
なお、メリスロンにはジェネリック医薬品が販売されており、デアノサート、ベタヒスチンメシル酸塩錠などの名称で販売されています。メリスロンのジェネリック医薬品の薬価は6mgで6.0円、12mg錠で6.3円であり、メリスロンを使用するよりも薬局でかかる費用が安くなるケースがあります。

メリスロンの市販での購入

メリスロンの成分は市販薬としては販売されていない成分であり、市販で買うことはできません。
メリスロンと比較的近い成分であるジフェニドール塩酸塩は、トラベルミンRとして市販薬として販売されていますが、厳密にはメリスロンと作用機序が異なるため、同じ効果を期待して使用するのは推奨されません。トラベルミンRの効能効果は、めまいに対しては乗物酔いによるめまいにのみ適応があり、その他は乗物酔いによる吐き気・頭痛の予防及び緩和に使用する薬であるため、メリスロンの効能効果とは異なります。
メリスロンを使用する場合には市販薬では対処せず、必ず医師の診察の上、処方してもらう必要があります。
なお、市販薬で乗り物酔い以外のめまいに対して効能効果が認められるものとして、漢方薬の苓桂朮甘湯などがあります。メリスロンとは作用機序が異なりますが、まずは市販薬でめまいの対処をしたい場合などは試してみるのも良いでしょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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