グッドミンの使用する量や副作用|市販での購入やレンドルミン、マイスリーとの違い・併用など

グッドミンのレンドルミンやマイスリーとの違い・併用、使い方や使用する量、副作用、市販での購入の可否、お酒との飲み合わせなどについて添付文書等から解説していきます。

グッドミンの特徴や効果とレンドルミン、マイスリーとの違い

グッドミンはブロチゾラムを成分とするベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤です。
グッドミンは睡眠導入剤の中でも短時間型に分類され、寝つきが悪い入眠障害に使用されるケースが多い薬です。
グッドミンの効能効果の詳細は以下の通りです。

不眠症,麻酔前投薬

グッドミン錠0.25mg 添付文書

グッドミンとレンドルミンの違いは薬価やOD錠の有無

グッドミンとレンドルミンは同じブロチゾラムを成分とする薬であり、効果には違いがないと言えます。
グッドミンとレンドルミンの違いは先発医薬品かジェネリック医薬品かの違いが挙げられます。グッドミンはレンドルミンのジェネリックであり、薬価が安いという違いがあります。グッドミンの薬価は1錠あたり9.9円、レンドルミンの薬価は1錠あたり24.3円であり、グッドミンは半額以下の薬価となるため、経済的と言えます。
その他の違いとしてレンドルミンには水なしで使用できる口腔内崩壊錠(OD錠)があるのに対し、グッドミンは通常の錠剤のみです。OD錠を使用したい場合は、先発医薬品のレンドルミンD錠を使用するか、グッドミン以外のジェネリック医薬品であるブロチゾラムOD錠を使用する必要があります。

グッドミンとマイスリーの違いは抗不安作用の有無|併用は自己判断ではしない

グッドミンと睡眠導入剤の代表的な薬であるマイスリー違いとして、抗不安作用の有無などが挙げられます。
グッドミンはベンゾジアゼピン系薬に分類され、睡眠導入作用があると同時に抗不安作用や肩こりなどの筋緊張症状を緩和する筋弛緩作用があります。一方、マイスリーは非ベンゾジアゼピン系に分類され、抗不安作用や筋弛緩作用がほとんどないとされています。睡眠作用だけを得たい場合や、脱力や店頭などの予防には筋弛緩作用の弱いマイスリーの方が向いていると言えます。
その他の違いとして、作用時間の違いが挙げられ、グッドミンは短時間作用型、マイスリーはグッドミンよりも短い超短時間作用型に分類されます。不眠症の中でも寝つきが悪い入眠障害のみであればマイスリーでも十分です。一方、夜中に何度も目がされめるような中途覚醒の症状があるような場合はグッドミンの方が向いていると言えるでしょう。ただし、両薬剤は同じような使い方をされることもあり、厳密に使い分けられていないケースもあります。
また、両薬剤を併用することはあまり多くありません。両薬剤とも効果が重なる部分も多いため、副作用のリスクも高くなる可能性があり、手元に薬が残っている場合でも自己判断で併用することはやめましょう。

グッドミンの使い方や使用する量

グッドミンの使い方や使用するは、寝る前に1錠使用するというのが一般的です。

本剤の用量は,年齢,症状,疾患などを考慮して適宜増減するが,一般に成人には次のように投与する.
・不眠症
1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する.
・麻酔前投薬
手術前夜:1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する.
麻酔前:1回ブロチゾラムとして0.5mgを経口投与する.

グッドミン錠0.25mg 添付文書

前述の通り、グッドミンは基本的に1錠のみ使用する薬です。医師から指事された場合を除き、自己判断で2錠服用することはやめましょう。自己判断で量を増やすと思わぬ副作用が出ることもあり、危険が伴います。

グッドミンの副作用

グッドミンは近年使用されている睡眠導入剤の中では比較的安全性が高く、副作用は少ない方と言えます。しかし、その作用の仕方からどうしても副作用が出てしまうケースもあり、注意して使用する必要があります。

グッドミンの代表的な副作用は眠気が残るなど|薬で太る副作用は報告されていない

グッドミンの代表的な副作用は残眠感(眠気が朝残っている)・眠気、ふらつき、頭重感(頭が重い)、だるさ、めまい、頭痛、倦怠感(だるい感じがする)などです。
その頻度はグッドミンの先発医薬品であるレンドルミンでの頻度が参考になり、残眠感・眠気が2.20%、ふらつきが1.01%、頭重感が0.76%、だるさが0.73%、めまいが0.38%、頭痛が0.12%、倦怠感が0.11%とされており、全体の副作用頻度は3.91%とされています1)
なお、グッドミンやレンドルミンの副作用として体重増加や食欲増加の副作用は報告がされておらず、グッドミンによって太るという副作用はないと考えられます。
もしグッドミンで太ったという場合は、不眠症や不安の解消から食欲が戻ったというケースも考えられ、必ずしも悪いことではないと言えます。
1) レンドルミン錠0.25mg 添付文書
2) レンドルミン錠0.25mg インタビューフォーム

グッドミンの依存症や離脱症状にも注意が必要

グッドミンなどのベンゾジアゼピン系薬は一般的に6ヶ月以上連用したりすると依存症になる可能性があるとされています。依存症には身体依存や精神依存があり、身体依存には薬を使用しても効かなくなる耐性や、薬を使用しなくなったり量を減らしたりすると不眠、不安、幻覚などの離脱症状があります。精神依存は薬を欲する心理状態です。
離脱症状には痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想などがあるとされています。離脱症状の対処としては、漸減法や隔日法があり、漸減法は1〜2週間おきに薬の量を徐々に減らしていく方法、隔日法は週に1〜2日程度の休薬日を設けて徐々に薬を服用しない日を増やしていく方法です。離脱症状が心配されるケースや、一度休薬や減量をして離脱症状が出たケースでは上記のような方法が実施されることがあります。グッドミンのような短時間作用型の睡眠薬では漸減法を用いことが多いとされていますが、漸減法でうまくいかない場合は、置換法という一旦作用時間の長い睡眠薬に置き換えて、漸減法や隔日法を用いる方法もあります。

グッドミンの飲み合わせ|お酒や他の薬は?

グッドミンのお酒(アルコール)やその他の薬との飲み合わせも確認していきましょう。

グッドミン服用中はお酒は飲まないように

グッドミンを使用している時は基本的にお酒アルコール類)を飲まないようにする必要があります。
グッドミンとお酒は、鎮静作用、倦怠感等が増強されるおそれがあるため、併用注意(一緒に使用するには注意が必要)という注意喚起がされています3)
上記のようなリスクがあるため、自己判断でのグッドミンとお酒の併用はやめましょう。なお、どうしても外せないお酒の席があるような場合は事前に処方医の先生などに相談しておくなどの対応も必要に応じて実施しましょう。また、その際にお酒と薬の時間をなるべく空けるなどの対処法も確認しておきましょう。
目安としてアルコールは中ジョッキ1杯でも分解されるまでに3〜4時間程度はかかるとされています。時間が空いていればいるほど、薬との相互作用のリスクは少ないと考えられます。
3) グッドミン錠0.25mg 添付文書

他の薬との飲み合わせは?

グッドミンと飲み合わせに注意が必要な薬として、中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体)、CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール,ミコナゾール,シメチジン)、モノアミン酸化酵素阻害剤、CYP3A4誘導剤(リファンピシン等)が挙げられています3)
中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体)には具体的な薬剤として、コントミン、ヒルナミンなどが挙げられます。注意が必要な理由として鎮静作用が増強される恐れがあるとされています。
CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール,ミコナゾール,シメチジン)の具体的な薬剤にはアムロジン、リピトール、ソラナックス、タガメット、リピトールなど様々な薬が該当します。注意が必要な理由はグッドミンを代謝する酵素が阻害されるため、グッドミンの濃度が高まり作用が増強する恐れがあるためです。
モノアミン酸化酵素阻害剤では具体的にはエフピーOD錠などが挙げられます。注意が必要な理由は鎮静作用が増強される恐れがあるとされています。
CYP3A4誘導剤(リファンピシン等)の具体的な薬剤はアクトスやリファジンなどが挙げられます。注意が必要な理由は、グッドミンを代謝する酵素の活動が促進され、グッドミンの濃度が低くなり作用が弱くなる恐れがあるためです。
上記の内容はあくまで、併用注意であるため、実際には併用されるケースも少なくありません。医師の適切の診断を受けた結果の併用であれば、あまり心配はないと言えるでしょう。しかし、もともと使用している薬を医師や薬剤師に伝えてない場合に併用するのは危険が伴うため、医師の診察を受けたり、薬局で薬をもらう際には必ず今使用している薬を口頭やお薬手帳などで伝えるようにしましょう。

グッドミンの市販での購入可否

グッドミンの市販や通販での購入可否について確認していきましょう。

グッドミンの成分は市販や通販で買うことはできない

グッドミンの成分であるブロチゾラムは市販で買うことはできません。
ブロチゾラムの成分は市販薬には使用できない成分とされており、ブロチゾラムが分類されるベンゾジアゼピン系やマイスリーなどの非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤は市販薬としては販売が許可されていません。
また、グッドミンは処方薬の中でも「処方箋医薬品」に分類され、必ず処方箋が必要な医薬品に該当します。処方薬の中には「処方箋医薬品以外の医薬品」に分類される薬もあり、この場合は必ずしも処方箋がなくても薬局で買えるケースがありますが、グッドミンはこちらには該当せず、必ず処方箋が必要となります。
グッドミンは通販などの個人輸入でも購入することはできません。この理由はグッドミンが向精神薬に分類されており、個人輸入も規制の対象となるためです。
このようにグッドミンはその成分も含め、基本的に市販で購入することはできず、必ず医師の処方箋が必要となる薬と言えます。

市販薬で買える睡眠薬はドリエルやウットなど

グッドミンと似た作用を示す市販薬は買えませんが、一時的な不眠症状であれば、市販薬で代用できるケースもあります。
市販薬の睡眠薬いえる薬の代表的な製品がドリエルウットです。
ドリエルの成分であるジフェンヒドラミンは花粉症やアレルギー薬として使用されることがある成分ですが、この成分の副作用である眠気を利用して商品にしたのがドリエルです。このため、花粉症の薬などで眠くなった経験がある場合は、ドリエルでも一時的な不眠症状に効果がある場合はあります。
ウットはジフェンヒドラミン塩酸塩に加えて他の催眠鎮静成分を含みます。ウットはドリエルなどと比較するとジフェンヒドラミン塩酸塩の量が半分となりますが、ブロムワレリル尿素とアリルイソプロピルアセチル尿素という成分を含みます。
ブロムワレリル尿素は体内で遊離したブロムが大脳皮質などを抑制することにより催眠鎮静作用を発現します。一般に20〜30分で効果を発揮し始めます。依存性の可能性もあるため気をつける必要があります。アリルイソプロピルアセチル尿素は脳の興奮を抑える鎮静成分であり、鎮痛剤の作用を増強する目的でも使われます。
ウットはこれらの3つの成分を含むことにより、催眠鎮静効果をもたらし、成分が複数含まれるため、ドリエルなどでもあまり効果が見られなかった場合でも、ウットでは効果がある場合もあります。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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